Marché Bastille

マルシェといえばカレーマルシェがすぐに思いつく人がきっといる(←俺だけか?)と思いますが、あの宣伝みたく優雅な雰囲気でキノコばっかりおいてあるわけではなく、どちらかというと活気に溢れるパリジャンの胃袋といった印象。今回のTopicsは、そんなマルシェの中で僕がよく行くマルシェバスチーユのことです。

うちから歩いて約4分の所にあるマルシェ・バスチーユはその名の通り、
バスチーユ広場から地下鉄の次の駅のブレゲーサバンまでリシャール・ルノアール大通り沿いに約400Mほどの長さを持つマルシェで、Parisの青空市では
最大級のもの。毎週木曜日と日曜日に開きます。肉魚野菜はもちろんのこと、フライパンや裁縫道具なんかも見かけます。最近は有名になったらしく日本人の数もぐっと増えて来ました(俺もその一人か?)。
天気のいい日曜日には散歩を兼ねてパリジャンが市内のあちこちから押し寄せてきます。

Chez Lorenzo

Italiano

Olives

Chichis

安魚


僕のうちからマルシェへ向かうとまず目にはいるのが魚屋の「ロレンツォ(lorenzo)」だ。ここは俺がparisに来て初めてで魚を食ってみようと試みた最初の魚屋。初めて買ったのは鯛だったけど、おそるおそるさばいて食ってみたら「うまい!!!」というわけで、刺身にする魚はここで買うことにしている。今のところ当たったことはないので、皆さんもトライしてみては?

ロレンツォおやじ
ロレンツォのおやじ。手に持っているはでっかいカレイ。数種類の魚の名前を日本語でいえるのが自慢。

今日はこの店でBar(スズキ)を一匹買った。1キロ88frsなり。一匹が約1キロ。これを今夜刺身にして食う予定。たまにマグロのトロが売ってたりして、それは結構高くてキロ188frs。けど旨かった…。そのほか、海ますがキロ38frsと安く、しかも運が良ければ筋子が入っているのでお得。


今日買ったスズキ。小さめなのは68frsと安いが、あらがでるので88frsで大きい方がお得。

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魚屋に続いて通るのが馬肉屋。馬肉と聞いて「ウゲ〜!!!」と思う人がいるかもしれないけど、これがものすごくうまい(←しゃれなわけないじゃん)。
いっつも店の前には長蛇の列で、一番人気が挽肉。キロ68frsとほかの肉に比べて安いし、ハンバーグ、ミートソースなどなど普通の挽肉と同じように使えて、しかも低脂肪で臭みもなく…良いとこだらけ。
最近は「Steck Pesille」という部分を買って、馬刺にチャレンジするのが自分の中ではやっている。これがニンニク醤油で食ったら最高なのです。勇敢な
チャレンジャーは是非Essayer(Try)してくれぇ。狂牛病予防にもi良いし、精力も馬並!?になるかも…。


馬肉屋。中央の主人は結構かっちょいい。おばちゃんたちのアイドル。

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お次がイタリアン専門店。ここではいつも塊のパルメザンチーズを買うことにしている。1kgで120frs前後。だいたい3〜400gも買えばそれなりに楽しめる。これを塊のまま切ってビールのつまみにしたり、バゲットのおかずにしたり、もったいないけどオーソドックスに削ってパスタにかけてもいい。
ほかには持ち帰り用のラザーニャやフレッシュパスタ、それにイタリアの生ハムなんかもある…そうだったのだ。ここで忘れちゃならないのがデチェコ(DeCecco)のパスタ。13frsだったと思うけどスーパーで買うより安い。このパスタ食べた人なら分かると思うけど、あの
モチモチ感はたまらんよね。


手前に見えるのがデチェコのパスタでその次が例のパルメザン。若い男の店員はちょっとボケてるので注意。

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上のイタリアンの並びにあるのがolive専門店。オリーブはもちろんのこと、オリーブ油やオリーブ石鹸なんかもある。
ここでのお薦めは「
Cassé à l'ail 」といってニンニクに漬けたオリーブ。
これがビールに合う合う。
ビール好きにはこたえるうまさ。
なんと言っても南仏の特別なオリーブなので、このマルシェの中に何軒かあるオリーブ屋のものに比べて大きめで、香りも抜群。間違ってもほかのところで買ってはいけません。今までオリーブが嫌いだった人も絶対食べられるようになるはず(苦情は受け付けません)。


ちょっと失敗の写真。右の人が主人。よく見ると耳にピアスが…。

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次は僕にとってこのマルシェの最大のクライマックスと言っても過言ではないチュロス屋。チュロスというのはアキテーヌの方から来たお菓子で、長細いドーナッツのようなもの。フランス人は「シーシー」と呼んだりもする。なんかシッコが出そうだが幼児語で車のことを「ブーブー」と言ったり、豚のことを「ブーブー」と言ったり、おならのことを「プープー」と言うのと同じことだろう。
ちょっと脱線してしまったけどこのチュロス、1本3frs。3本だと5frs、5本だと10frs。よくある本数に反比例した
ダンピング方式の値段設定で、「この手のお菓子にはよくありがちな手だなぁ」と思ってしまうのだけど、一回買ってしまったらマルシェに来るたび最大ダンピング価格の10frsを払って5本買ってしまうようになるから不思議だ。
このチュロスだけを買いに来る11区民の日本人(Saxophoniste)もいるぐらい。彼の場合、その場でまず3本食い、後の2本は家でホイップクリームを付けて食うそうだ。やるなぁ。


このおっさんの奥で別のおっさんがチュロスを揚げている。揚げたてはやっぱりうまし。

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このマルシェでたいてい最後に行くのがもう一軒の魚屋。ここでは鯖や鰺といった低級魚を買うことにしている。と言うのもスズキなどの魚は鮮度の面から言ってさっきのロレンツォの方が上だけど、低級魚に関してはこっちの方が上。値段も安い。鯖なんかは2匹買っても15frs。しかも青々と輝いていてこれを酢じめにすると強力。
チュロスの店からサン・サバン方向に少し戻ると発見できる。
ほかにはイカがうまい。これは生で試してないけど、試してみたチャレンジャーは掲示板にでも一報を欲しい。


隅っこにある低級魚コーナー。ほかにいろんな魚のアラもおいてある。中国人多し。


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