Journée de la fête de la musique

だいぶ前の話になってしまうのだけど、6月21日はFête de la Musique(フェット・ドゥ・ラ・ミュージック)という音楽のお祭りでした。この日はいわゆる夏至の日で、日照時間が一年で一番長いこの日、夏の到来を音楽で祭ろうという趣旨で始まったらしい。フェットというのは祭りの意味だけれど、パーティーの時もこの言葉を使う。
「近いうちフェットやろうや!!」などのかたちで在仏日本人の間で使われたりもします。もっとも僕らは「飲み会」とほぼ同義語にしとるけどな。

ということで、室内でも道でも町中が音楽祭。この日だけは音が五月蝿い(ウルサイと読むらしい)どうのこうのと文句は言われない。いや、そんなこと言わせんぞ!!という雰囲気が街に漂っている。

俺も毎年何かしらやっていて、教会でコンサートしたりホール借りてやったりしていたのだけど、去年からは行きつけの日本食レストランの前の通りでやらせてもらっている。今年はもう二回目だから通りでの演奏も慣れたもので、適当な曲を集めてその日にピアノと合わせてそのままGO!!!小品10曲ほどと、ウェストサイドストーリーの中から何曲かと、ミヨーのスカラムーシュなんかをノリにまかせて次々に演奏するのだ。(
この演奏は先生には聴かせられんだろうな(^_^;)。以外とほめられるかもしれんが・・・)ソロのほかにもSax、Cello、Pianoでトリオをやったり、遊びに来ていたサクソフォニストたちとカルテット(バリトンのパートをCelloが担当)をやったりと愉快な夜だった。


Quatuor de Sax etViolloncelle
(alt:Namique ten.:Ohara cello:Rinta)

通りで演奏する時って、お客さんの足を止めるかどうかが勝負の分かれ道。つまんない曲や演奏だと誰も止まって聴いてくれない。曲と曲の間も極力詰めて、一つ終わったらすぐ次の曲、って感じにいかないと、我らのほかにも驚愕絶叫五月蝿的ロックバンドなどが「ド?ドドド♭ガキャー!!ゴ‡ヤー〓ンウ♪キー♂!!?#」とやっているので、「あっちの方でもなんかやっとるがね。」と客がたちまち名古屋人化して散ってしまうのだ。まさにーーぃ、人間ジュークボックス状態


知らない間にこの人垣。ざっと3-40人はいるか?この車↑はっきり言って邪魔。


そんな感じにがんばってると、知らない間に人垣ができていて「
Bravo!!」の声もかかるので、やみつきになってしまうのだな、これが。

演奏する者が音楽を聴かせる手段としてはとても原始的な方法だけれど、お客さんとのコミュニケーションがとりやすいという意味ではとてもおもしろい。「あんたがた音楽の学生さんかい?」「なんでフランスに留学しとるのかね?」と声をかけてくる
(もちろんフランス語で)おばあちゃんや、女の子(特にピアニスト二人)を見るだけで演奏なんかどうでも良さそうな人、2-3時間もずーと同じ場所で聴いてる人など、お客さんもいろいろでした。


Duo sax et piano(piano: Ryota) まさにノリノリ(爆)。ぶれまくってます。
協力:おいしい焼き鳥とお寿司の店「鳥兆」(48,rue du Montparnasse 14e)

番外編パリオフ会

[home] [Marche] [Archives]